トライセプスエクステンション詳細解説1

それでは、 「トライセプス・エクステンション方法解説」で説明した各ステップについて、さらに詳しく解説してみましょう。

まずはトライセプス・エクステンションを始めるまでの準備のところからです。

基本姿勢を確認

flashを使って、ダンベル・トライセプス・エクステンションの動作を開始する前の基本姿勢を見てみましょう。

まずは、トレーニングベンチなどの安定したものに背筋を伸ばして座ります。

できれば、パワーラックやベンチプレス用のベンチにバーをセットして、そのバーを背もたれにするような感じにするといいでしょう。

適当なものが用意できない場合は、床に座ってベンチの端を利用して背中を安定させるという手もあります。

重心はやや後ろに傾けて、上半身の体重をバーやベンチに、やや体をもたせかけるような感じにしておきます。

ダンベルの持ち方

ダンベル・トライセプス・エクステンションでは、ダンベルは縦に持つことになります。

このときグリップの真ん中ではなく、小指側をプレートにくっつけるようにしてみてください。

そうすると手にほとんど力を入れなくてもダンベルを支えることができます。
要するにダンベルを「持つ」というより、手の側面に「乗せる」ようにするわけです。

これで握力を使わなくてすむ分だけ、意識を上腕三頭筋に集中しやすくなるはずです。

ダンベル・トライセプス・エクステンションのスタート・ポジションでは、目で確認しにくい位置でダンベルを動かします。

なので、特に慣れないうちは軽めのダンベルを使うようにしてください。

動作が安定しないうちに無理をすると、ダンベルの端を頭にぶつけたり、頭の上にダンベルを落としてしまう可能性があります。

重めのダンベルに挑戦するときは、両手でダンベルを持ち上げて、肩ごしに頭の後ろに回してから、片手を離すようにするといいでしょう。

空いている方の手で、ダンベルを持っている方の肘を押さえるようにすると、動作が安定しやすいです。

ダンベルの位置

スタートポジションでのダンベルの位置は耳の横あたりではなく、頭のやや後ろにするのがベストです。

この位置からスタートして、トップ・ポジションでもダンベルの重心が頭の後ろにあるように気をつけてみてください。

そうすることで上腕三頭筋を大きくストレッチする効果が生まれ、さらにトップポジションに近いところでも筋肉に負荷がかかりやすくなります。